他社で建築施工されて20年ほど経ったお家です。
幹線道路である国道沿いに立つお宅ですが、排気ガスなどの影響もあり壁の劣化が目立っていました。
お施主様からのご相談で「思い切りイメージチェンジしたい」というご要望がありました。もともとはアイボリーの外壁でしたが、お嬢さんの希望で外壁はピンク、シャッターは黄色、雨戸はエンジとカラフルながらも下品でない形で仕上げました。
まずは調査を実施。国道沿いなため排気ガスによる汚れがひどく、加えて海に近いため塩等による劣化が見られました。雨漏りまではなかったですが、壁面の劣化は激しかったです。
施工期間は2週間。
まずは外壁を一通り洗浄し、クラック(ひび割れ)等の補修を行う下地処理を施しました。海に近い影響で鉄部分のさびがひどかったため、ケレン(錆とり)を電動工具(サンダー)と紙やすりを使い丁寧に行いました。さびは、完全に浮き錆を除去しないとすぐに錆が入ってしまう原因にります。そのため、通常よりも慎重に錆とりを行いました。そして、鉄部はエポキシ(樹脂)錆止めを実施。エポキシ錆止めは、錆止めの中では一番グレードが高いものです。そこをしっかりやるかやらないかで後々の持ちが違うため、弊社で錆止めを行う際にはこれを必ず使います。
その後、普段通り中塗りの後上塗りを施工。
外壁はALC(高温高圧蒸気養生された軽量気泡コンクリート)を使用。その後ALCの上に塗料で塗膜をはって防水を施しました。塗装にはやわらかく伸び縮みする素材である微弾性の下塗り剤を塗り、さらに弾性のシリコン剤で中塗りと上塗りを施しています。
壁面だけではなくシャッターや雨戸は鉄部になります。
そのため、シャッターは外壁と同じようにケレンし、錆止めをした上で同じシリコン剤を使って塗装しました。雨戸に関してはすべて外して自社の倉庫でスプレー塗装。手間はかかりますがスプレー塗装の方が美観が良いので、仕上がりを考慮し対応しました。
手をかけ塗り替えたことで、前とは完全にイメージチェンジしたお宅に仕上がりました。