知人からお宅の外壁の塗り替えをして欲しいというご要望を聞き、対応させていただきました。
築40年以上経過したお宅。その間1度塗り替えを行ったようですが、それから10年以上経過しているようでした。経年劣化が顕著で、玄関の庇(ひさし)と柱、そして雨戸の劣化がひどく、そこを重点的に下地調整と下塗りを行っていきました。
玄関は特に木部の劣化が進んでいて、木材が劣化した際に現れる表面が色あせしてガサつく状態や、猫のひっかき傷も目立っていました。そこで、木部については木部専用のパテで補修し、木部用の下塗りを行いました。木部用の下塗りは、専用の塗料が必要になります。木部は他の部材に比べ柔らかいため、木部用の塗料を使わないと劣化を進行させてしまいかねません。
上塗りについても、単純にコーティングするような塗料を使ってしまうと、木の劣化とともに外壁の塗料もはがれてしまいます。そのため、浸透性のある塗料を使って2度塗りをして仕上げていきました。
広和工業では、部材によって下地処理の仕方や、下塗り・上塗りの塗料を変えて対応しています。実は、以前に他で塗装した物件を弊社で担当する際、以前の対応がちゃんとできていなかったんだろうなぁというような物件は、相当数あるのが実情です。外壁塗装の場合、最後の上塗りをキレイに処理してしまうと、塗り替えが終わってすぐの状況では、素人の方には下処理がちゃんとできているかどうかはわからなくなってしまいます。
先日、ご相談いただいた方は『塗り替えして1年で外壁がはがれてきてしまった』なんてことも...。そちらの物件についても実際に調査をしてみると、下処理がちゃんと行えていないのは明白でした。一般の方からすると、外壁塗装はよくわからないかもしれませんが、業者の選定については、相見積もりをとったうえで、単純に金額だけではなくきちんとした対応をしてもらえるかを基準に判断していただければと思います。