知人の住宅の外壁塗装工事。築30年程度のお宅で一度も塗り替えをしていませんでした。そのため、外壁の状態は酷く、バルコニーのサイディングが反ってしまっていて、裏側は腐食してしまっている状態でした。そのため、サイディングを補修し、バルコニーの床面も補修工事を施しました。
経年劣化で外壁がかなり薄くなってしまっていたので、サフェーサーで下地処理。厚みを持たせたうえでシリコン塗料を二度塗りしていきました。併せて、窓枠や玄関の扉は、通常アルミのため塗料を塗らないのですが、腐食が酷かったため、お客様にその状況をお伝えし、塗装を行いました。
風が非常に強い土地のため、30年という時間経過の中、屋根が少しずれてしまっていました。屋根がずれてしまったことで雨漏りが生じ、バルコニーの損傷もその影響が大きかったと思います。そのため、ずれを直しながら棟の面戸に漆喰を塗り、水の侵入を防ぐようにしていきました。また、雨樋の内側の鼻隠し(雨樋を取り付けている板)も腐ってしまっていたので、すべて鈑金対応していきました。
工期は約3週間。通常の屋根と外壁塗装だと2週間程度で終わりますが、こちらのお宅は経年劣化がひどく、塗装以外の工事も必要だったため1週間ほど工期は伸びました。細かい部分ではありますが、鼻隠しなどきちんと補修しないと、そこから雨漏りがしてしまったり、劣化が進んでしまいます。屋根や外壁塗装工事は、パッと見ただけではわからない部分で劣化が進んでしまっている場合もあります。
「見積りをとったら安かったのでその業者に...」というのはよく耳にしますが、実はこうした裏の工事をきちんと行っていない場合もあります。広和工業では、お客様のお宅が、少しでも良い状態できちんと長持ちできるように対応させていただきます。よくわからないかもしれませんが、業者選定の場合には、単純な価格だけではなく工事内容もしっかりと聞くようにしてお選びください。