知人のお宅の外壁塗装工事。外壁のクラックが生じており、軒天などの木部がかなり色あせてしまっていました。
元々、外壁は吹き付け塗装(玉吹き)を施してあり、そこが何カ所か剥がれ落ちてしまっていたので、下地処理。下地処理をすることで吹き付けられた模様が無くなってしまうため、上から新たに吹き付け塗装をして、模様を描いていきました。その後、シーラーで下地処理をし、上塗りとしてシリコン塗料を二度塗りしました。
軒天や玄関の腰壁部分などの木部は、浸透性の塗料が塗られていましたが、施工前の時点では、それがまったく機能せず、色あせてしまっていました。木部の状態がひどい場合には、カビ取りをした上で漂白処理。その上で木材保護塗料を塗布していきます。木材保護塗料には、浸透性の木材保護塗料とコーティング系の木材保護塗料があります。こちらのお宅の場合、色あせてはいましたがカビは無かったため、下地処理を行ったうえでコーティング系の木材保護塗料を塗布しました。
浸透性の木材保護塗料は、塗布した際に木の性質上時間が経つと塗装がまだらになってしまう場合があります。木材(木)は切りだされた後も、お家で生きています。ただ、その木もずっと生きているわけではなく、劣化とともに場所によっては死んでいってしまいます。そのため、浸透性の塗料を塗布すると、生きている部分は吸い込みますが死んでしまっている部分は塗料を吸い込みません。新築の際にはすべてが生きているため良いのですが、時間が経ったお宅では塗布した部分がまだらになってしまう現象がおきます。
こちらのお宅は施工時の状況から推測するとまだらになってしまう形でしたので、コーティング系の木材保護塗料を使いました。コーティング系だとどうしても木目が消えてしまい、美観は少し損なわれますが、コーティングすることで、木が長持ちし、家の寿命は延びます。できれば本来の木目を生かしたいというのは我々も同じ考えです。浸透性の塗料は、塗ったばかりの時には良いですが、時間が経つと前述のようにまだらになってしまうことが想定されると...どうしても浸透性の塗料を塗布することをお勧めできません。そこはお客様にもきちんと説明させていただき、ご理解をいただきました。
広和工業では、これまでに多くの施工実績があります。その豊富な経験で、お客様にとって一番いい外壁塗装工事のご提案をさせていただきます。相談無料。お気軽にご相談下さい。